ある施設へ見学に行った時,もらったというひよこを
大切に飼っていた小学生の頃の妹。
(私が高校卒業してからなので,私は知らなかった。)
妹のあとを,とことこ,ぴよぴよ...
ついて歩くようになる2匹のひよこ。
かわいいさかり。妹とひよこ2匹。
母もよく憶えていると話す。
妹に2匹のひよこが,とことこ,ぴよぴよ...
とことこ,ぴよぴよ...ついていっていたある日。
ほんの一瞬で,妹の後を追うひよこがぁぁぁーっ。
1匹に。って???
な、な、なんとっ!ひゃーっ。攫われたぁ!
猫ぉぉぉ!!...もの凄いスピードだったらしい。
「見ていたが...見守るなんてとんでもない。
速すぎて,本当に見ているだけしかできなった。」
と母は言う。
咄嗟に猫を追っかける父。
だが,猫は狭いところへ一目散。
「隙間に猫は見えても,手が入らなかった。」と話す。
話を聞いていて「追っかけたんだ。お父さん凄いね。」
って言うと...
妹に“お父さんが,ひよこを離したからだぁっ!!”って
言われたから...らしい。言ったのを憶えていない妹。
猫がくわえた瞬間,ひよこの生きている確率は低いと思うが,
妹のために,ひよこを猫から奪い返したかったのだろう。
父の優しさ。
驚いている妹の顔,あっけにとられる母,必死に追っかける父
...想像してしまう。うちは,昔からドタバタ家族。
ん?頭に浮かぶ,父の姿は...ステテコとつっかけ(方言?)
父の“ステテコ&つっかけ”は,私の中では,当たり前で...普通。
その格好で,家の前での洗車は定番。
が,しかし,「おっちゃん,いっつもステテコだねぇ。」って
友達みんなに言われていた妹が,お年頃?!になった時,
とうとう「やめて!」と注意された父。あはは。
あっ,1匹になったひよこは,寂しいだろうと,
鶏を飼っていた友達に預けにいったという妹と父。
仲のいい父&妹。