意外と自分の思っている“いい走り”は,
タイムでもなければ,順位でもなかったりする。
私の記憶に残るそういう特別な感覚の走りは,
長い競技人生で,練習で1回,レースで2回しかない。
そのレースのうちの1回は,オリンピックだが,
順番をつけるとしたらオリンピックは2番目。
1番の走りは,オリンピックでなく国内のレース。
あの感覚は,今思っても楽しくて,わくわくする。
タイムや順位での結果論での感覚ではないので,
技術の部分が少ない長距離の場合,
その時の自分の走力と心の成長が一致した時の走りが,
そんな風に記憶に残るのだろうか。
FUNCOME Gangs!!にも,長いRunning生活の中で,
タイムや順位が全てではない,
この神秘的な自分だけの感覚を
1人でも多く,1回でも味わってもらいたいなぁ。
そういえば...
伊東浩司さん(100m日本記録保持者)と
我がFUNCOME Blendアドバイザー鈴木博美さん
(アテネ世界陸上マラソン金メダリスト)の書籍
『最強ランナーの法則』で,伊東浩司さんが現役時代の
最高のレースとして掲載しているのは,
10"00"のアジア記録時のものではなく,
1998年日本選手権予選のもの。
短距離の場合,技術の部分が大切なので,
感覚というより“いい動き”のみかな?
それとも,いい動きに+感覚として残る,
なにかがあるのかな?10"の世界自体が神秘。