2011/01/16

都道府県対抗女子駅伝

都道府県対抗女子駅伝。懐かしい。
京都府チームと千葉県チームで優勝したことがある。
区間賞経験もあるが,区間賞の喜びとは違う。
チーム優勝は,みんなで喜びをわかちあえ,楽しい。

京都府チーム優勝時の監督は,
野口みずき選手を育てた藤田信之監督。
千葉県チーム優勝時の監督は,現役時代の恩師である,
有森裕子選手,我らがアドバイザー鈴木博美選手や
高橋尚子選手を育てた小出義雄監督。
どちらも,独特の戦略があった。

京都チームは開催地ゆえ,優勝という二文字からは
逃げられない。
藤田監督は,勝利というものを選手に明確に指示,
一つにまとめた。総合力で勝負。
高校生であった私でさえ,のびのび走るというより,
張りつめた緊張の中,送り出される。
使命といった言葉がイメージに近い。

一方、千葉県チームは小出監督。正反対のイメージ。
「1区とアンカーは,どっちが走っても勝てるべ。
 鈴木(博美)と志水,どっちでもいいべ。
 ジャンケンで決めろ。」
えーーーーーーーっ。てな具合。
結局,ジャンケンではなく,鈴木先輩と相談して決めたが。
適当?というか,のーびのび。
レース当日も,優勝祈願を兼ね神社へ向かう朝練習中,
小出監督が鳥の糞をかけられる。
オーノー,よりによって...
鳥くん,あなたは,なぜ,そこを選ぶ?
案の定...
「まいっちったなぁ。糞かけられちったよー。
 みてみろ?う◯ちだよ。運がついちったよー。
 縁起がいいなぁ。ほら?優勝できるぞ。がはは...。」
騒いでる。あー,あー,はじまったぁ。
中学生,高校生は,笑ってる。
毎度の調子に呆れる私達。
うるさいなぁ...とフェードアウト。
緊張感ゼロ。
こんな感じだが,監督の戦略は,もちろんきちんとある。
後輩であるバルセロナオリンピック10000m代表の
五十嵐美紀選手の区間は決定していた。
その戦略に対して,鈴木先輩と私の役目も
はっきりしている。
優勝のため,私達は区間賞狙いではなく,
自分の任務を果たすのみ。
やっぱり,こう思うと監督とは,なんだかんだと
言いながら,目標は一致してたんだよなぁ。
正直,優勝した時は,こんな適当?な感じで,
本当に勝てちゃったりするんだなぁと
思ったものだが...。