都道府県別対抗女子駅伝での京都チームの監督は,
藤田信之監督(野口みずき選手の監督)だった。
私の感じた藤田監督の勝利への道のりは,論理的なイメージ。
筋が通っていて,理解しやすい。
そして,実業団では,小出義雄監督。
私の感じた小出監督の勝利への道のりは,野性的なイメージ。
一見,なんだかわからないが,結果オーライ。(実は緻密だが)
どちらも勝負師。世界一の指導者。
アトランタオリンピックの選手村でのこと。
各監督の特徴が表れた,出来事があった。
予選通過した翌日。有森裕子先輩の給水ボトル提出へ。
スタッフは小出監督しか選手村へ入れないからということで,
一緒に行って欲しいと頼まれる。
「わりいなぁ,しみずぅ。」監督は,いつものノリ。
かんとくぅ,私の決勝覚えてる?って感じ。あはは。
提出後,小出監督をお見送り。任務完了。
真木和選手の給水ボトル提出へ訪れていた藤田監督に出会う。
「志水,明日,決勝やろ?」声をかけられる。
こんなところで何してるんだといった様子。普通,そう思います,はい。
お世話になった京都チームの頃の監督の堅実さを思い出す。
...そうなんですよねぇ,うちの監督ったら。とほほ。心の中でつぶやく。
小出監督の行動は,私の緊張をほぐし(緊張してなかったけど)
体を動かすためだったのか,ただ自分が心細かったのか...。
でも,これまた結果オーライ。
どちらも金メダリストの監督。
上り方は違っても,頂上への情熱は共通。
両監督に指導してもらった陸上生活。
独特の指導法で育ててもらったからこそ,
かたにとらわれず,いろんな生活スタイルの方々の
ランニングをお手伝いすることができている。
未来へ繋がる過去。大感謝の過去。